テントの入り口前にあった問題の物体は甲斐さんが素早く処理してました。
昨日の片付けなどでうだうだしてると、早朝に東京を出た美沫さん到着。
そしてこれが今回のマシンである。
あとは8時半のスタートを待つばかり。しかしそのころ甲斐さんのGSXRに重大な問題が発見されていたのだった。
調べるとキャブレタからオーバーフローしているように見える。昨日の不調の原因はこれかー。じゃあ燃料コックを、ってこれ負圧式やん。OFFがないー。こりゃどうも燃料コックが怪しいということでとりあえずタンクを降ろす。燃料ホースを抜いたらガソリンがどばどば出てきた。急いで指でふさいでタンクをひっくり返す。
これはもう燃料コックが原因でしょう。
続いて燃料コックを分解。
実は負圧式コックの中身を見るのは初めて。なるほど、こうなってるのかー。結構単純。インシュレータからの負圧で動くピストンが開側で固まっていたので、引っこ抜いて動くようにする。再び組み立てて、さあ直ったかどうか実験しよう。タンクを元の向きに起こす。ガソリンは出てこない。よしよし。ここで僕が実験君となってゴムチューブをつないで口で吸ってコックに負圧をかける。ガソリンが出てきた。よし正常、と口を離すと、
ガソリンが止まらない〜
あれー。やり直し。まだピストンの動きが渋いのかなと、ピストンを動かしたり洗ったりしてから再度挑戦しても やはりだめ。しばし悩む。
考えてみるに、負圧がかからなくなった後にピストンに大気圧が戻ってないような感じである。負圧穴にはなぜか逆止弁がついているので、他に経路があるはずだ。それを探すのだー。ということでまたコックを分解、みんな観察君となって穴探し。すると美沫さんが「これじゃない?」と逆止弁のわきを示す。コンマ数ミリの黒い点。えー、そんなちっこいんですかー。美沫さんはその点をつつく針を探し始める。僕はちょうどそのときレースがスタートしたので、ちょっと見に行く。おお、keijiが走ってる。とそこにやってきた美沫さん、
「直りましたー」
おおお。ほんとにあの点がそうだったんですかー。すごいっす。なんでも針はkeijiの親父さんが提供してくれたらしい。では組み立てだー。燃料ホースを留めるクリップがバイクの隙間に落ちて難儀したりしながらも組みあがって、いよいよエンジン始動。かぶり気味だったけどアクセル全開固定+セルでかかった。オーバーフローもなし。ということで修理完了。
いえー。ちなみにkeijiの親父さん提供の針とはこんなの。
まずはkeijiが走る。
レースが初めてとはとても思えん走り。
再びライダー交代、走るkeiji。
レースも半ばを過ぎて再びライダー交代、S字の急坂を登るloony。
レース終了間際になってトラブル発生。岩にぶつけてリアブレーキロッドが外れてしまった。修理を試みるがうまく行かない。はよせんとチェッカーが出てしまうー。やっぱしチェッカーは走って受けたいもんね。とうとうkeijiが「直さんでいいから走れるようにせい」ということでブレーキリンクを無理矢理曲げてロッドが落ちないようにする。当然ブレーキは利かないので親父さんが何度も念を押す。それでもkeijiは処置完了と同時に
鬼のような勢いでかっとんで行った
みんなで「すげー」とおおうけ。するとチェッカーが出てきた。ぎりぎりセーフだ。帰ってくるバイクが次々チェッカーを受ける。しばらくするとkeijiも無事帰って来てチェッカーを受けてゴール。