1996年11月17日(日)


事故

夕ご飯を食べ終わってから、友人の所に行く。ちょっと行くだけのつもりだったから、家にある樹脂でできた便所サンダルみたいなのを履いて、自転車ででかけた。

んで、しばらく暇だーって言ってて、んじゃー久しぶりに箱根でも行こうかー!って話になって、おいらもそのままRX−7の後部座席に乗った。

東名自動車道、厚木小田原道を通るリッチコース。んで、湯元の辺りから国道1号線を山に入っていくと、橋のある辺りでちょっとツルッときた。もう凍っているんだね!気をつけて行こうね。って話していた。

とまぁ、一般者も結構多くて、そんな踏みたくても踏めないよーみたいな会話をしていた。

・・・が、しかし、悲劇はここで起こった。小涌谷を過ぎてちょっと先辺りを走っているとき、前の車がいないことに気付く。思わずやー○さんアクセルを踏み込んだ!ンンンクカガァーーーーー!っとブローオフが鳴り響いたと思ったら、次の瞬間目の前が真っ暗になった。後部座席で横になっているとは言え、前のシートに思いっきり顔を打ち付けたおいらは、何が起こったんだかわからなかった。

ふと頭を上げると、ボンネットの辺りでチラチラ赤いものが見えている。火だ!ひょえー!助手席に座っていたヤスが必死に出ようとしているが、ドアが曲がってしまっているらしく出られない!何度も足でけりあけてやっとこさ開いた。んで、ヤスが逃げ出す!ドアを閉めていきやがったー!とにかく、椅子を前に出そうと必死だけど、でやしない!

あれ?この車のシートって、後部座席からの乗り降りする時って前席の人がダイアルを回さないと倒れないシートになっているらしい。うぉー、そんなことしてる暇はねぇ!

ヤスが戻ってきてドアを開けてくれた・・・けど、助手席の足元に積んでおいたガソリンタンクを持って、まだドア閉めて行っちゃったよ。うぉー、おいらもだせー!って思っていると、わりーわりーって言いながら、椅子を前にだしてくれてなんとか脱出。

なんとか頭がフラフラするのを耐えながら外に出ると、結構な数の人がすでに回りに集まってた。おいらはそんな寒空の下、Tシャツ1枚にジーパン、素足に片方無い便所サンダルな姿で佇んでいた。しばらく離れてから振り返ると、結構な勢いで燃え始めてる車があった。脱出できて良かったなぁ。

誰か消火器持ってないすか?って言う声がしてたけど、誰も持っていなかった。あれだけ走り屋がいたのに。。。

しばし後、消防車が来て消化してくれた。ボンネット開けると一気に燃えるからって言われ、閉めたままで消化液入れてたかな。おいらは寒くて寒くてもう歯をガチガチ音させながら立っていたよ。ちょっと我に返れるようになると、周りの格好と違う変な格好の自分が恥ずかしくて仕方なかったけど、もう周りの風景なんかも覚えてないくらい寒かったかも。記憶も途切れ途切れだし。頭打ったから?

消火されてから、車内のジャンバーとサンダルを取った。ジャンバーは、熱で何箇所か溶けていたなぁ。

そしてもうちょっと後に、救急車が来ておいらたち3人を乗せて仙石原の救急病院に連れていかれ、レントゲンとかを撮ったり、検査をした。

大きな怪我はなかったみたいだけど、右目だかの周りが真っ黒になりまるで”ドラえもんの話の中でジャイアンに殴られたのび太のような目”(パンダみたい)になってしまった。それと前歯が片方ヒビ入っちゃった。

病院で手当てを受け、検査を終えた我々はそのままパトカーで小田原警察署まで連れて行かれ事情聴取となった。運転していた彼は色々と聞かれていた。乗っていた我々も聞かれたけど、友達の車に乗って遊びに出かけてきて、彼だけ悪いってわけにはいかないっしょ。どうせ同じようなことしてるわけだし(^^;

とは言え、任意保険に入っていなかったのにはちょっとびっくりしたけどね(^^;

まぁみんな無事でよかったよ。生きていれば笑い話にできるもんね。良い思い出だよ(笑)



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